writing #4 時を止め未来の自分を助ける
時間がとてもとてもゆっくりと過ぎていく。何かを学び、成長し、発見している時、時間の流れば遅くなると聞いたことがある。逆に、ただなんとなく過ごしている時はあっという間に時が進んでしまう。まさにそうだと思う。時間の枠自体は同じだろう。その密度が変わるのだ。「人間に平等に与えられているのは一日２４時間」とよく言われるけれど、自分次第で時間は伸びたり縮んだりする。
わたしには「時を止めたい」と思う瞬間が時々ある。嬉しいこと、楽しいこと、じっくり味わいたいこと。そして実際に、わたしはその時を止めている。それが、書き記すということかもしれない。今日は自分自身が以前に撮った動画を見ていた。画面の中のわたしはこの２ヶ月間のことを丸ごと予言しているようで、本当はこのわたしは今ここのわたしと同じ人なんじゃないかと錯覚するほどだった。その瞬間を記録しておくことは地図にピンを刺すことだと思う。ピンを挿しておくことで横軸の時間が縦軸に変化する。そのピンを辿れば地図になり、星座になり、また新しい自分自身に出会う。記録をすることは、未来のわたしを助けることだ。そして過去の自分と現在の自分が、過去のわたしからすれば未来の自分が、交流をする。ただ「思い出す」のではない。鮮明に切り取られたその瞬間を今に昇華する、そんな感じだ。
これはタイムマシンだろうか。古い文章を読んでいる時にも同じような感覚になる。もうこの世のどこにもいない人たちの声が聞こえる。わたしが健やかに生きるための知恵を授けてくれる。過去と今が平行に重なっている。これは奇跡と呼べると思う。本当は書きしるさなくても、言葉を使わなくても、時空を超えて通信をすることは可能であると思う。しかし今現在の地球ではこの方法が一番いい。簡単で、楽しくて、正確だ。わたしは過去の自分に感謝する。未来の自分に感謝する。そして、今この瞬間の自分の意識で全力で生きたいともがく。わたしの時間の軸は横から縦へ、そして平行に重なり、多分最後には丸になる。ゼロになる。
わたしのリアルタイムの心のうごきが読めます
