熱の言葉
夜中に小さいわたしが
のろのろと歩き回っている
体が熱くて
重たい
心は薄いピンク色に晴れて
夢を期待している
薄いピンク色は たぶん
貝殻のような光り方をする
1番きらいな言葉にたどりつきそうで
目をぎゅっとつぶった
冷めていく 体を
半分眠りながら見ている
わたしの夢は映画みたいなの
映画みたいなの
だからさ
一緒に見てもいいよ
ひさしぶりに詩が書けたから
きっとすぐ眠ってしまう
熱は言葉になった
空気と混ざる言葉が
こうして
めぐりはじめる
めぐりはじめる