writing#2 地に足がつく 重くなる

 「腹をくくる」ということが、一番強くたくましいことなのかもしれない。心配しても、不安になっても、結局「なにが起こっても大丈夫だ」と決めてしまうことが最も楽で行動しやすくなるイメージだと思う。最近そんなことを相談されることが多く、わたし自身もよくそれについて考える。チャクラで言えば第一・第二が安定することで地球での生活をどっしりと安定して、地に足をつけて楽しむことができるのだ。宇宙のインスピレーションを受けたり、アイディアが浮かぶことはとても楽しいことだけれど、それだけでは地球を半分しか楽しむことができない。もう半分は、そのインスピレーションを実際に目に見えるようにあらわし、触り、見て、体験することで、肉体を持ち実際にそのアトラクションに乗り込むことができるのだ。

 

 「腹」は第二チャクラ。不安や恐怖は体で言えば上の方、胸のあたりがざわざわしたり、喉のあたりがモコモコしたりするように感じる人が多いと思う。そのふわふわ、ざわざわしたものをお腹に降ろしてくることでその恐怖を一度飲み込み、きちんと消化して行動に移すことができるようになる。不安を不安のままに、ざわざわさせていると結局そのまま同じことが繰り返される。どうしたら良いかわからない時には大抵体の上半分でエネルギーが停滞しているので、それをお腹に降ろしてくること。そして最終的には足で地面を踏みしめながら、その結晶がばらばらと壊れるようにひたすら歩くことが体にとっても良いと感じている。上から下へ働くエネルギーと下から上へ働くエネルギーがあって、そのどちらもがバランスよく流れ巡っていると健やかに感じられるような気がする。

 

 悲しいときには底へ底へ沈んでゆく。それは、地球としっかり繋がってまた浮かび上がるパワーを得るためなのかもしれない。体が軽ければいいということでもない。重いときも軽いときもあっていいと自分に言ってあげよう。どんな自分にも寄り添ってあげよう。

 

 例えば地震がこわいなら、お家に安心できるだけの備えをする。水、米、味噌、塩、醤油、乾燥野菜。家族や大切な人にも連絡をしておく。一通りできたら、「今日は地震が起きるかもしれない」と家に籠るのではなく、好きな人に会いに出かけよう。備えても、なにをしても、起こる時には起こるし起こらない時には起こらない。それが腹を括り身を任せる、なんでも受け入れる姿勢だと思う。わたし自身がずっとこれができずに苦しかった。だけど、そうやって不安をベースに行動するのはやめることに決めた。永遠に生き続ける人はいない。死を避けるよりも、いつかくる死を受け入れながら、毎瞬間を全力で生きる。

 

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