エレメントの詩 「火」
指先がふれたら 走る閃光
炎が あたり一面を 照らし出した
熱 赤 舞い踊る 妖しい妖精たち
だましにきたの
毒とシンプルな美を鞄に入れて
暗闇の中のあなたの顔が
熱く くっきりと 影をつくっている
初めての表情に 不安が
でも
誰よりも美しくて それは
神様のお面みたいだ
てらてらと 表面に反射する 赤
生命の鋭さが 大きな声でせまる
指先の透明
火をつけた わたしと あなたが
ふり返る
記憶のスクリーンが背中から
世界をすっぽり飲み込んだ
わたしのリアルタイムの心のうごきが読めます