祝福の物語。その音。

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紅茶が入ったカップをテーブルに置くコトンという音をサインに、パソコンに向かって文章を綴る少し未来の自分が見える。

 

語られるべきストーリーはもうそこにあって、それは時を待っている。

 

一寸の狂いもなくその物語は作者に降り注ぎ、あふれだすようにして文字にあらわれる。

 

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かつての後悔は、あたたかい紅茶と一緒に飲み込まれて体の深くに染み込んでいった。

 

やさしい人たちの言葉と、それを選んだ自分の頭と手と、

 

「話すは放す」で癒された心を抱えて。

 

電池が切れて、一緒に乗っていた船を乗り換えて、違う道を選んで、さようならをした大切な人。

 

同じ場所にいたその過去は、本当は今でも時間が進行してる。

 

その自分を救いに行こうと、もう一口紅茶を飲んでみる。

 

また深くまで体に流れて、口にはさっぱりとした香りが残ってる。

 

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なにをしてもいいよ。

 

傷つけても、傷ついてもいい。

 

水面下、もしくは高いところに、

 

愛が

 

愛が

 

愛が

 

あるんだよって、愛を渡してるよって、

 

本当はわかっているからね。

 

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綴った物語。

 

言葉にならなかった言語。

 

画面から溢れるこのエネルギーを、必要なときに使えますように。

 

 

魔法をあげるね。螺旋の階段を一歩進もう。

 

これは、おめでとうの歌。

 

おめでとうの歌。

 

 

2018.7.21 S.T.S