物語は癒すこと。自作自演の人生そのもの。

こんにちは!

 

最近のわたしは「物語」について取り憑かれたように研究しているのですが、今日はそんなお話!

 

大好きな村上春樹さんのニューヨーカーでのインタビュー記事を読んでやっぱり物語はヒーリングなんだあと感じたので紹介します。

 

インタビューの中で、 


「フィクションの役割はできるだけ深く詳細にその残っている傷を探ることです。

なぜなら傷は良くも悪くも人生を形作るから。


効果的な物語はどこに傷があるかを見つけ、その境界線を示し、癒す働きをするのです。

傷ついている人は普通、その傷に気がついていないから。」

 

「こどもはパラレルリアリティを知っていてただそれを経験することができるので、ルイスキャロルの物語に夢中になります」

 

と話されています。

 

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彼の作品にはパラレルリアリティや時空を超える感覚、前世かどこかで違うパーソナリティを持つ自分のほか、自分が知らない自分が登場したり、カーテン一枚で仕切られたような「あちら側とこちら側」が描かれます。

 

 

わたしは中学か高校生のときにはじめて『ノルウェイの森』を読んだ時から春樹さんの大ファンなのですが、今になってようやくなぜこんなに好きなのかがわかってきました。

 

以前記事にした、クラシックを聴きながら降りてきたお話と「物語はヒーリングである」というインスピレーションが、このインタビューでつながります。

 

 

わたしは無意識とはいえ彼の物語に自分の傷を見つけ、それを癒していたようです。

 

だから、春樹さんの作品にずっと「助けられている」という感覚があります。

 

そういう人多いんじゃないかな?

 

 


彼はこの時代に合ったやり方で、人々が自分でも気がついていない傷を見つけ出し、ヒーリングをしています。

 

だからこんなに、人並みはずれた人気をほこっているのかもしれないですね。

 

 

村上春樹の小説では、いつも主人公が自分自身を救いに行く冒険をしているような気がして、「救う」「救済」という言葉が本当にぴったり。

 

それは読み方によっては宗教的で、哲学的で、分かりづらく複雑なようにみえてとってもシンプルで深いのです。

 

 

 

スピリチュアル関連でいえばあとは、彼の作品には地球の二極性をすごく感じます。

 

光と闇、リアリティと非現実、生と死。

 

遠くへ行くほど内に入ったり、上に登るほど深く掘ったり。

 

どの作品を読んでもこんな印象があります。

 

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こんな感じで「物語」と「ヒーリング」について調べていたらどんどん面白い事実が!

 

 

こんな本も発見。

 

これは村上春樹と心理学者の河合隼雄の対談ですが、内容を見てみるとわたしがばっちりわたしが知りたかったこと!

 

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 この本の中ではいろいろな切り口で物語について語られます。

 

ぼくの場合、物語がどんどん長くなってきた。つまり本が厚くなっていくのですね。そのためには、自分の中の持続力、集中力を高めていかないと、物理的にできなかったのではないかという気がしているんです。

 

ということは、逆にいえば、そういう大きな物語性の復活ということは、ある種の身体性の復活につながっていくのではないかと、少し思ったりしています。

 

(中略)

 

それからぼくが感じるのは、たとえて言えば、井戸のそこに入って、一種の黄泉国へ入っていくという感覚があるのです。一種の清め、身体的な清めみたいなことも非常に大事なのではないかと感じるのです。 

 

他にも、自分が物語を綴ること、そして他人の物語を聞くことは癒しにつながるというような話も出てきます。

 

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そもそも「癒し」とか「ヒーリング」って目に見えるものではないし、自分が傷ついていることを知らない人がほとんどです。

 

しかし、地球に生きている時点でみんな光が当たらない部分は必ず持っています。

 

完全に悟りを開いていてすべてにおいて無傷という人をわたしは見たことがありませんし、出会ったとしても信用しないかな。

 

癒し、癒しと言っているけど、わたしのニュアンスは深刻な問題というよりかは人生を楽しむ為の演出というか、生まれた目的を知り自分を知るヒントのような感覚。

 

傷やトラウマは、あった方が面白いもの。

大切な記憶。

 

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色々書いたけど...

 

要は人生は物語なんじゃないでしょうか。

 

描き、語り、聴く。

 

つくってこわす。

 

傷つけて癒す。

 

物語は自作自演の人生そのもの。

 

 

 

人生は癒される旅。

 

傷ついた記憶に(多くの場合は他人を通して)出会って、見つめて、治療する。

 

それを通してまた自分に出会う。

 

だからわたしはこれから、

 

なるべく美しく綴った物語を、愛を持って、大切な人たちに手渡していきたいのです。

 

ある人は楽器を使って、ある人は手術をして、絵で、アロマで、薬で、サプリメントで、特別な機械で、治療ですることを、

 

わたしは大好きな言葉によって体を楽にする、物語のファーマシーを開店したいのです。

 

 

語りたいことが多すぎて、時間をかけすぎて、支離滅裂になってしまいました。

 

エネルギー受け取ってね!
という、言い訳をして終わります。笑

 

 

わたしは今までメッセージを、伝統を、商品を、大切な人たちに手渡しているつもりだったけど、その「物語を語る」という行為自体がすでに自分も相手も癒しているのかも。


つまり、渡しているのはラブ!


なにかを伝えている人は全員ヒーラー!(やや強引)

 

ハッピーちゃんの「全人類チャネラー時代」と同じく、みんながヒーラーの時代だよ!

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