若き美しき天才とわたしの共通点→ひとりでやりたい!
こんにちは!聡美です。
わたしは昔からひとりでなにかをするのが好きです。
読書も、映画も、音楽を聴くのも。
文章を書くこと、勉強も、お散歩も、カフェも、ピクニックもひとりでします。
チームスポーツより水泳が得意です。村上春樹の小説でよくひとりぼっちで取り組む水泳について書かれていて、毎度共感しています。
で、
色々な自己啓発、ビジネス、コミュニケーションについて学ぶ中で気づいた大切なことがあります。
みなさんもご存知、「ひとりでがんばらない」「他人の力を借りる」「1馬力より他馬力」ってやつです。
人の力を借りたら足し算ではなく掛け算で物事がスピーディに進みますし、結果も大きくなります。
ひとりでやるより楽に、早く、自分には思いつかないようなアイディアもいっぱいでてきます。
ひとりで悩んでいたことが一瞬で解決され、自分にない能力を他人に借りることができます。
これを学んでから、自分ひとりで抱え込むことをやめて人にお願いしたり協力したりして、仕事がスムーズに進むようになりました。
人に頼ることが苦手だったわたしにとって嬉しい成果です。
でも・・・
それを十分わかった上で、わたしはひとりだけで作る世界と、その小さな規模が大好きなんだと気がつきました。
わたしはお友達と一緒に毎月イベントを開催しています。
女性が本当のじぶんを思い出し、パワーを自分に取り戻せるようなヒント(たとえばホロスコープや布ナプキン、サプリなど)を発信するお茶会です。
毎回好評で参加者も増えてきて「よりよく」「さらにたのしく」のエネルギーにとてもわくわくしています。
協力してくれる方が増え、様々な方とのコラボも実現していく中で、言い出しっぺのわたしの手を離れて他馬力で発展していく様子に素晴らしいなあと感激しています。
嬉しいという気持ちと同時に、またこぢんまり、ぜんぶ自分だけで作るイベントをやりたいなあという気持ちになって、「プリンセスティーパーティ*自分王国のお姫様会」を現在企画しているところです。
規模が大きくなっていくと最初のような興味が消えてしまう。
これってなんなんだろうと思っていたら、「ひとりで作ること」というキーワード、そして大好きな映画監督の顔が浮かびました。
会場のコンセプトも、インテリアも、フライヤーも、イベントの内容も、お土産も、お菓子も、ぜーんぶ自分で考えてわたしだけの世界をつくりたい。
気軽で身軽で誰にも気を使わないで、好き勝手やりたい。
その際にもちろん協力者は必要で、たとえばお菓子を作ってもらったり、当日の整備やおもてなしを一緒にしてくれる人はいてほしいのですが、基盤がわたしひとりという環境がなんだか好きなんです。
コントロールとかわがままとか言われるかもしれないんだけど、他馬力のすごさを200%理解した上でこう思うのは、わたしの性質をなにか表しているのではないのかな?と思っています。
わたしの尊敬する人物で、映画監督のグザヴィエ・ドラン という人がいます。
19歳で初監督作品でデビュー、20代でカンヌ映画祭のグランプリも受賞した天才です。
「わたしはロランス」という映画はわたしのお気に入りで、何度も何度も観て毎回素敵な発見やメッセージをもらっています。
芸術的であるという魅力はもちろん、すべての作品で不器用な愛について描いているから共感する人が多いのかな。
彼の映画はどれも特別で素晴らしいですよ。
ただのおしゃれ映画じゃない音楽と映像のセンスに毎度頭がぐらぐらします。
彼は監督の他に、脚本、衣装、音楽、ときには主演まで自分でつとめます。
インタビューでこんな話をしているのを聞いて「あ、わたしと一緒。」と感じたのでシェア。
客席の女性に言われたんだけど、僕があまりに“何もかも”を担当することは、作品をダメにすることにつながるし、他の人たちの才能を活用できないばかりか、他の人から仕事を奪っていると言うんだ。そこで僕は答えたよ、「だったら他の人たちも自分の映画を作ればいいんじゃない。それに僕の映画では、自分に興味のあるパートがあって、かつその分野で才能を発揮する自信があり、僕ならではの何かを提供できるのなら、それらのパート全てを担当するのは僕の勝手だ」とね。
衣装と編集はそれぞれ性質の異なるパートだけど、どちらも自分で担当したいと思うんだ。両方とも熱中するほど興味があるからね。みんな、僕が『わたしはロランス』の衣装を担当したことに驚くけど、それは僕が好きだからやってるだけのこと。2000種類のスタイリングを選んだけど、たったひとりの人間の信念を盲目的に貫くのが監督だとは思っていないよ。
(引用)
http://m.elle.co.jp/culture/interview/laurence_director2013_09/1
自分ひとりで全部やること。
彼のインタビューを読んで、子供がおもちゃを独り占めするような、「全部自分でやるんだもん!」みたいなエネルギーに共感してしまいました。笑
とっても制限されて、とっても大変で、時間もかかるんだけど、出来上がったものがものすごく愛おしい。
小説家も、たったひとりで世界を作るよね。その制限された規模感がわたしはなんだか好きです。
自分が自分の世界の主役でいる、自分自身にパワーをとり戻すということをしている過程だからこう思うのかもしれません。
それが当たり前になってきたら、たぶん本来のわたしの使命を役割を果たすことができるようになって、それは必ずしもお姫様ポジションではないし輪の中心になるような仕事ではないかもしれない。
だけどひとまず、今はたったひとりで作る世界が愛おしく、このブログのようにそれを受け取ってくれる人がいることがありがたいなあと思っているのです。