先日はわたしの夢のひとつが叶って、詩人の吉増剛造さんにお会いすることができました!
今年は萩原朔太郎の没後80年として、各地で様々なイベントが催されています。
その中の、大正大学で行われたイベントに吉増さんが登壇されていて、わたしはついに彼の姿を目の前に見ることができたのです!!
吉増さんは「虚」という言葉を使います。
わたしがなんとなく考えている、世界を作る、現実を創造するということにつながっている気がします。
彼のYouTubeは本当に個性的で楽しいのでぜひ見てみてくださいね。
さて、講演会では朔太郎さんのビジョンの深さ、幻を見る力「幻視力」の強さについて語られていました。
日本語を一新してやわらかくした、そして作品の全部に霊魂のノスタルジアがある。
吉増さんの話し方には、何か見えないもの、聞こえないものの存在を感じて、それを一つ一つ丁寧に言葉にしているという感じがありました。
それは違う時代、違う場所からも距離なく聞こえてくる声だと思いました。
そういうものを感じる力があって、それを言葉にする力があって、表現をして、伝えていく。
虚の世界、虚の宇宙を作り上げていくプロセスはそういう意図と意志によるものなのかなとなんとなく感じています。
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帰り道に吉増さんを見かけて、途中まで一緒にお話しすることができました。
これもわたしの夢の、さらにもっと先の出来事でした。
持ち歩いている鯨の歯や、アイヌの捧げもの「イクパスィ」を見せていただきました。
わたしはこの体験でさらに詩が読めるようになった気がしています。
萩原朔太郎の文章を読むのもとても楽しい。
「猫町」という短い小説、おすすめです♡
わたしのリアルタイムの心のうごきが読めます